災害時に必要な情報を収集するために、身近な『ラジオ』を活用した狭い地域での情報配信技術に着目しています。また、この技術を活かすには、地域に必要な情報を取材・編集・配信の担い手となる情報ボランティアの人材育成も欠かせません。そこで、和歌山県内にモデル地区を設定し、これらの有効性検証と課題抽出のための実証実験を実施しました。
昨年度の海南市下津町大崎地区での実証実験を引き継ぎ、今年度は串本町潮岬地区と県立田辺高校の2地区で実施しました。
この活動は、JR西日本あんしん社会財団の2015年度研究助成15R028の補助を受けています。
【日 時】 平成27年11月22日(日) 8:30~12:00
【場 所】 和歌山県立田辺高等学校
【協 力】 和歌山県立田辺高等学校、田辺市
実証実験に先立って、和歌山県立田辺高校の生徒を対象として事前に3回の情報ボランティア育成プログラムの授業をしました。
そして、11月22日、県立田辺高校が授業として実施している防災教育プログラムと連動し、高校周辺の地域住民も参加する避難訓練の一環として実証実験を実施しました。体育館内では、無線LAN技術と微弱FM放送とを組み合わせた情報提供訓練を行いました。また、校舎内では、同軸漏洩ケーブルを用いた微弱FM放送による情報提供訓練を行いました。